紀伊國屋ホール
「笑いの人間交差点 寄席っぽく」
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「笑いの人間交差点 ライブっぽく」
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国立演芸場「師 吉朝に捧げる 吉朝一門会」

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06/3/13 国立演芸場「師 吉朝に捧げる 吉朝一門会」
加藤隆也

狸の賽  桂 佐ん吉
七段目  桂 よね吉
トーク「桂吉朝と七人の弟子」あさ吉、吉弥、よね吉、しん吉、吉坊、佐ん吉、吉の丞
 中入り
牛乳時代 桂 しん吉
高津の富 桂 あさ吉
正直な話、ワタシは今回の「吉朝一門会」は気が進みませんでした。
また悲しい思いをするのはかなわん…と思っていたからです。
ただ、昨年末に大阪で執り行われた「お別れの会」にも行けなかったワタシとしては、これは師匠にちゃんとお別れのご挨拶をする最後の機会だと思い直したのでした。
会場は国立演芸場。師匠の高座を何度も楽しませて貰った想い出の場所です。
2階の入り口には切り花が置いてあって、めいめいすぐ右手にある遺影に献花ができるように設えてあります。ワタシも蘭を一輪お供えしました。
あの会場があっと言う間に満員になります。見知った顔もちらほら。吉朝師匠のご人徳が偲ばれます。
ホワイエの「臨時CD売り場」は黒山の人だかり。去年10月27日の吉朝師匠最後の高座「弱法師(よろぼし)」が早くもCDになって飛ぶように売れていました。もちろんワタシも買いました。
定刻通りに始まります。六番弟子の佐ん吉さんの「狸の賽」。
ワタシは佐ん吉さんを観たのは初めてです。若いだけあって勢いがいい。後から兄弟子達に「早かったなぁ」と揶揄されるくらい早かった(笑)。
続いてよね吉さんの「七段目」。
遠慮無く言わせて貰うが、これが絶品だった。吉朝師匠譲り。涙が出そうでした。
吉朝師匠の歴史を振り返るスライドショーの後は、五番弟子の吉坊さんが仕切る弟子達七人のトーク。客を笑わせつつ、真面目で可笑しい吉朝師匠を偲ばせてくれました。
七人を並べてつらつら見渡すと知らない顔は七番目の弟子の吉の丞さんだけ。後はみんな「国立演芸場」か「なかの芸能小劇場」か「六行会ホール」か「深川江戸資料館」で前座を務められたのですね。久し振りの顔。懐かしい顔。
中入りをはさんで四番弟子のしん吉さんが、吉朝師匠とは縁の深い「中島らもさん」作の「牛乳時代」を熱演。
実にらもさんらしいバカバカしさの神髄をエキスにしたような素晴らしいバカ噺です。しん吉さん、やりづらかったでしょうが、らもさんと吉朝師匠もきっと喜んでいますよ。
トリは一番弟子のあさ吉さんが「高津の富」。
関東の「宿屋の富」です。この人不思議なフラがあって実に面白いんだな。総領の重圧にもめげずきっちりと笑わせてくれました。
そして最後に、全員が黒紋付き羽織袴での第一礼装で出口に居並び、ワレワレ客を見送ってくださった。
みなさん、吉朝師匠の薫陶よろしきを得てすばらしい噺家さんです。ますます芸に磨きをかけて吉朝一門を盛り立てて欲しい。ワタシはこれからも応援します。

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