●09/3/4.水 シアター711
「下北沢演芸祭2009/春風亭昇太独演会<Bネタ市>」
くろべえ
19時開演
「短命」
トーク
「悋気の独楽」
<仲入り>
「伊予吉幽霊」
「お見立て」
スズナリとなりに新しくできた本多系列の新しい劇場、シアター711のこけら落とし公演第二弾、と名打った今年の「下北沢演芸祭2009」2日目。
新しい劇場…?
昇太さんによれば映画館だったところを劇場に改装したそうでなるほど。
古くてアングラぽいあやしい雰囲気がいい感じ。
狭い舞台に高座。
BGMのポップスが高くなってぴたりと止み真っ暗に。
再び明るくなると昇太さんが高座の階段を上っていきなり「ご隠居さん!」。
「短命」
昇太さんには珍しく艶っぽい話なので初めて聞いた時はへえ〜と思った。
八五郎が、お嬢さんの婿さんの早死にの理由がなかなか分からない。
分からないにも程がある!ってくらい分からない(笑)。
家に帰って、今度はおかみさん。
めちゃくちゃこわくてこれがまた可笑しい。
トーク
すみません正座崩していいですか?と高座を降りて杖をつきながら高座の前に腰掛けて。
左足を捻挫して、今日からやっと正座できるようになったんですよ。
あら〜。
「笑点」の収録で鹿児島へ行き、早目に現地入りして大好きな中世城郭、知覧城を見に行こうとして転んで捻挫してしまったそう。
この顛末がけっさく。
松葉杖で楽屋に入ったらみんなに心配されたけど、普通の杖をついて楽屋の前に立ってたら「なに威張ってるんですか!」(笑)
松葉杖と普通の杖の違いが分かったそうです。
「Bネタ市」の趣旨は、あまりやらないネタばかり集めてやってみる、ということだそう。
さらにやらないのは「C」で「愛犬チャッピー」とか。
よくやるのが「A」、よくやって且つお金になる(リピーターを生む、とかファンが増える、ってことかな)のが「特A」で「ストレスの海」と「時そば」。
「悋気の独楽」
与太郎もだけど、小僧も昇太さんがやるとおバカ度スーパーアップ!
行きも可笑しいけど、妾宅から帰っておかみさんに報告するところがもう、たまらない。
おバカながら可愛らしいところがまたいい。
いつもお饅頭がおいしそう〜。
<仲入り>
「伊予吉幽霊」
第14回東西落語研鑽会の「第二回全国落語台本コンクール」最優秀賞受賞作品。
ここで正蔵さんが初演。
いい話だったので、独演会だったかSWAだったかで昇太さんが演じたときはうれしかった。
そうか、あの時すでに狙ってたのか。
わたしもあの「ざんばら髪で…」というとこがいっち受けます。
「お見立て」
杢兵衛さんの泥臭っぷりがすんごい。
ぶへっくしょん!! どわっくしょん!!
ひえ〜、こりゃあもうねえ(笑)。
100人弱の小さな劇場で昇太さんを見れるなんて、なんて贅沢!
至近距離で見て新たな発見もあったりして。
最後に出口に立って、お客さん一人一人を見送ってくれた昇太さん。
上方でいう「送り出し」ってヤツですね。
それもこういう小さな劇場だからできること。
ああ、ほんとに贅沢な会だった〜。
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