08/3/13夜の部 池袋・東京芸術劇場・小ホール2
「瀧川鯉昇・柳家喬太郎二人会 〜 古典こもり〜 」
ひらりん
運よく夜の部がとれました。
これだけいい顔合わせだもの、自信を持って、初心者を誘って出かけました。
瀧川鯉斗 「動物園」
喬太郎「転宅」
鯉昇「明烏」
中入り
鯉昇「長屋の花見」
喬太郎「綿医者」
対談もなく、喬太郎さんが「綿医者」で、前に上がった鯉昇さんの「長屋の花見」に出て来たかまぼこと卵焼きを挟んだくらいで、
シンクロは少ないけど、静かな闘志がどこかに感じられる、がっぷり四つの好勝負。
白鳥・喬太郎、談春・白鳥だってわくわくする会だけれど、 同世代のガチンコとは違う種類の静かな興奮。
最近では、一番見ごたえのある二人会でした。
喬太郎ファンの友人も、鯉昇さんってすごいねえ、と、感心しきり。
鯉昇さんが、出て、はあ〜っと周りをみるだけで、淡々とした親父ギャグを連発するだけで、うっと吹き出してしまう。
これだけで、何でこんなに笑ってしまうのか、と思えるほどおかしい。
喬太郎さん「転宅」で、泥棒が残り物を食べて、「何か分からないけど、うまい!」は、仲間うちでブーム。
鯉昇さん「明烏」で、町内のワルが、オレは親にはならない、こどもができたら、おとっつあん、って呼ぶ、というところなど、
細かいパンチにやられ、1席目の「長屋の花見」は、もはや、何が面白かったやら思い出せないほど。
喬太郎さんの最後の一席に入る前に、髄膜炎入院体験談の長いマクラ。
髄膜炎という病名に客席からの反応が薄いっていうことは、「ER」ファンは少ないんですね。
私は「ER」で見た、子どもの腰椎穿刺で髄液を抜くシーンやらあれこれ思い出して、思わず息を飲みました。
「綿医者」は絶対新作だと思ったシュールさ。
作った人は江戸時代の白鳥さんの祖先に違いない。
演じられなくなっていた噺を掘り起こしたものだそう。
ポプラビーチの連載に詳細がありました。
http://www.poplarbeech.com/
柳家喬太郎 落語こてんパン・第19回が綿医者
この二人会、今後も続きますように。
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