07/07/07.土 なかのZERO小ホール「柳家喬太郎独演会
みっちりナイト 七夕+愛+ミステリアス= 」
イイじゃん。
笑いましたよー、なぜか泣けましたよー。(怪談「のりうつり」で)
ペーソスは、はじめましてでしたしね〜。まったくね〜。
おっかしいですね〜。
ロビーでの物販をのぞいたとき、後方から「Tシャツにひかれるよね」という男性二人組の声。
(へ〜!そうなの〜?)と内心思いました。
多彩なファンがついていらっしゃるのですね。
★実際、私もそのうちの一人なんですが。
♪いってこ〜い、行って来い。
行って来い来い、行って来い♪
のフレーズが妙に耳と心と、瞼を閉じれば残像が・・・
最初に出た人、硬かったですね〜。
バカが治らない・・・あれ?まくらがつかめない。
あ、「真田小僧」・・・・これ、わかる!
あれ?メクリって、ないんだ。ないこともあるんだ。
・・・で、この方、なんてぇお名前?
なんか、上手いみたいだけど、これで(客席)あったまるのか?
落語初心者なりに心配してしまいました。
案の定、かっちりまとめてさがってしまいました。
さらっとしすぎでは?
そしたら案の定、喬太郎さんのつっこみ。
さん若さん、緊張してたのかな〜。
喬太郎さんのまくらは移動ばなし、諏訪→SWA、久慈?→九時、ホテルで一人落語家ドン!ごっこなどであっため!
キサラギから逃げたい心境バレバレな感もありましたがね。
落語の「キサラギ」楽しみにして来ました。
しかも、喬太郎さんですから。
どんなになるのか、私も想像できないし、これ出来るってすごいなーーー!と思って来ました。
私は先に映画観た派。
とてもよかったので小説も読んでしまった派。
七夕の夜に期待に胸ふくらませ、参ったわけです。
喬太郎さんは今回のこのいきさつを話している中で
「できますか?って言われましたけどね、できません。」
と笑いをとりましたし、前半を延ばして、
「キサラギを削ればいいんです!」
なんて言っちゃってましたが、
結果的に私は「流石!」「落語家さんってすごいな〜」とホントに心から思いました。
品川長磯道中→大磯ロングビーチ、(つけ回す)怪しい男→ストーカー、かんざし→カチューシャ
など注釈を声に出したところもありましたが、すごい。
映画ではここまで理解できなかった、「アイドル」の意味。
ヨクナイところがいい、そこはかとない色気・・・
(あーーーこーゆーことなんだ〜〜〜。。。)
自分もいつもだれかのファンであり、主観と客観が渦巻いています。
映画「キサラギ」の方は主観の方が大きくて、
ファンなんだ〜、心配してるんだ〜、君を想っているんだ〜、が、ホント上手に表されていると思うのですよ。
で、アイドルって、どんなレベルだとしても、
肉親とか、幼なじみとか、そうでもない知り合いとか、純粋なファンとかに支えられているんだよ、って見えてくると思うのですよ。
その中で誰が一番の支えかって思うのはアイドル本人によるもので。
映画のそれはそれで、目頭が熱くなったのですが。
喬太郎さんの落語「キサラギ」では、アイドルは「虚像」だって。きっとファンはみんなそうしたものなんだって。
現実逃避でいいんだ、「虚像」なんだって、しっかり教えてくださいました。
なんか、先生わかった!「ハイ!ハイ!」って小学生の気分でした。
なんか・・・そういう感じです。
とにかく、焦点をここにすると、こうなるんだ〜、という着眼点。
喬太郎さんの落語「キサラギ」が先だったら、
解釈が単純な私は、ここまで感動出来なかったと思います。
私は映画を先に観ておいてよかったです。
喬太郎さん万歳!キサラギ万歳!
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