下北沢本多劇場「星屑の会」
「星屑の会」には裏切られたことがない。
美容院・パラッツォ(下北沢)
第2回 露の都ネパールチャリティ落語会  
北とぴあ つつじホール
「はたらく!左談次の会」
笛吹市鵜飼山遠妙寺本堂
「石和ざぶとん亭 祝・山陽さんニッポン帰還!
湯渡り上手だSWA祭り」

銀座博品館劇場「喜多八膝栗毛」

国立演芸場「SWA 獏噺の会」夜の部
練馬文化センター小ホール
第129回ミックス寄席「歌の入る噺の会」
紀伊國屋ホール「獏のゆりかご」
池袋演芸場「ニ楽劇場 第4幕」 
浅草東洋館「円丈 白鳥親子会」
三鷹文鳥舎「紫文のみたかdeきいたか」
横浜にぎわい座のげシャーレ・下北沢「劇」
小劇場 林家彦いちトーク
●上野広小路亭
「モロ師岡 一人コント語り 
モロ噺〜かたるシス〜KATARI.4」
新宿明治安田生命ホール
「SWAクリエイティブツアー(夜の部)」
THUMBS UP Yokohama
「ポカスカジャンのバカ歌・激歌音楽会」
東京芸術劇場・中ホール 「談春サンと白鳥サン」
ウッディシアター中目黒 
「バカリズム単独ライブ『航空時代』」
東京建物八重洲ホール
「立川志の吉東京駅前独演会!其の2」
六本木 SUPER DELUXE
「寒空はだか カラフルロスタイムショーVOL.1
 with 昇太くん&今野クン」
国立演芸場「イエス玉川独演会」 
紀伊国屋サザンシアター 
春風亭昇太新作独演会「吉田さんのソファー」を
落語初心者の観点から考えてみる。
なかの芸能小劇場「ヨージ単独ライブ」
新宿紀伊国屋サザンシアター
春風亭昇太新作落語集〜オレスタイル特別篇〜
吉田さんのソファー(一日目)
座間大ホール「立川流一門会」
 

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06/7/22 座間大ホール「立川流一門会」
ライオネル貧乏

久しぶりに談志師匠の「鼠穴」」を聞きました。
以前幾度か聞かせていただいた演目でしたが、国立演芸場で聞いた「鼠穴」を思い出しました。
それは家元が喉頭癌を世間に公表した年の暮れも近い頃だったと思います。
9月に談春真打ち披露で復帰した時は全く声が出ず、私は帰りの東海道線で、「立川談志ももう終わりか。折角巡り合えたばかりなのに残念だ」という思いがこみ上げて、涙ぐんでしまいました。
その家元が突然元気になり、「鼠穴」を見事に演じきったのです。
奇跡は起きるとしみじみ感じました。
それから数回この演目と出合いましたが、今回のできは、実に肩の力が抜けた、聴衆をリラックスさせる雰囲気を醸し、それでいて家元の鋭さを失っていない、今までにあまり経験したことのない立川談志体験でした。
終演後楽屋を訪ねたのですが、ご挨拶しようとしても声が出ませんでした。
私としたことがなぜだろうと、帰途につきながら考えました。
私が出した結論は、家元は世間には「もうおれは駄目だ」とおっしゃりながら、まだ更に高い次元の落語を目指しておられる。
だから苦しいのです。
その苦しみは、例えばヒマラヤの頂上を目指す登山家に似ているかもしれないし、深い悟りを開こうとする僧侶のようでもありました。
その苦しみと闘っておられる人に不用意に声をかけてはいけないと思いました。
家元はすでにベースキャンプから遠く離れ、遭難しても救助隊が手を下せない領域に踏み込んでしまったのではないかと思います。
目指す頂上は限りなく近く、限りなく遠い。
あきらめてしまったら待っているのは「死」だけです。
そんな鬼気迫る気迫を感じました。

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