国立演芸場 「SWAシャッフル」
銀座博品館劇場大銀座落語祭「熱海殺人事件」午後1時からの部
内幸町ホール 立川志らく「志らくのピン Part3 古典落語篇」
千駄ケ谷国立能楽堂「志の輔こらぼ能楽どーや」
  しもきた空間リバティ「繭から2.」
桐生市民文化会館小ホール 「神田山陽独演会」
大阪中井神社 「第56回中井神社 笑福亭松喬落語会」
高円寺円盤「ふちがみとふなとライブ」
両国シアターX(カイ)
コメディオンザボード「−新装「役者の仕事」−花も嵐も旅芝居」
新宿 プーク人形劇場 WAHAHA本舗 presents
「喰始のショービジネスの作り方」6thシーズンvol.28 
【構成.演出.司会進行】喰始
札幌道新ホール「立川志の輔独演会」
東京芸術劇場小ホール 林家たい平「たい平 未来予想図1」
しもきた空間リバティ「絹9」
サザンシアター「笑志真打ち挑戦公開ライブ」
上野・鈴本演芸場中席夜の部 三遊亭白鳥主任
新宿サザンシアター「立川笑志真打挑戦公開LIVE」
「ヨージ単独ライブ『ヨージ(モテたい部)ショー』」
お江戸日本橋亭 柳家喬太郎「喬太郎跳ねる・其の七」
イエス玉川独演会 永田町国立演芸場
しもきた空間リバティ「絹9」
新宿サザンシアター「立川笑志真打挑戦公開LIVE」
歌舞伎座「十八代目中村勘三郎襲名披露 五月大歌舞伎 昼の部」
新宿サザンシアター「立川笑志真打挑戦公開LIVE」
新宿サザンシアター「立川笑志真打挑戦公開LIVE」
池袋新文芸坐 立川志らく「志らくのピン part 第一回」

しもきた空間リバティ 「絹9」

バックナンバー


05/07/18 銀座博品館劇場大銀座落語祭
「熱海殺人事件」午後1時からの部

にしき

お芝居はあまり見たことがないので、落語ファンが「喬太郎さんが演る」というので見に行った感想、ってことでご了解下さいませ。
「熱海殺人事件」のストーリーはおぼろげながら存じておりましたが、舞台では一度も見たことはありません。
ですから以前のものと比べることは出来ないのですが、そんな中でも特徴的だったのは、喬太郎さん演じるところの伝兵衛が、着物だったってことじゃないでしょうか。
幕が上がりそこに現れた伝兵衛は、茶羽織を着て、いつもの高座の喬太郎さんそのままでありました。
一瞬笑いが起きたものの、セリフが始まれば、もうなんだか喬太郎ワールド。
いつもと違うのは、ずっと一人の人物のまま、ということですが、伝兵衛の、熊田刑事や犯人大山に対する暴力的でめちゃくちゃな論理も、狂気も、愛人に対する理不尽さも優しさも漫画チックないやらしさも、マイクを持って歌う姿さえも、すべて今まで、喬太郎さんの落語の中に登場していた気がします。
それに、この話、喬太郎さん、落語で出来ちゃうんじゃないかしら。
それくらい、喬太郎さんのどんなセリフも表情も、落語のときとのギャップは感じられず、登場人物もまた、喬太郎さんの落語に出てきておかしくない人たちに思えました。
大山の回想シーンを、いきなり机の上に正座して、落語のようにやり、ここぞという盛り上がるところで、羽織を脱ぎ、浜辺で語らう大山とアイちゃんをからかう男に扮するときには尻っ端折りをし、着物であること、落語家であることをフル活用。
やっぱり台本が喬太郎バージョンになっていたんでしょうか。
最後は、伝兵衛と愛人である水野婦人警官、熊田刑事と富山に残してきた女性、犯人大山と殺されたアイちゃん、三組の男女の切ない物語が一気に押し寄せ、カーテンコールのほのぼのとした会話を飛び越えて、明るい銀座の街に出てもなお余韻が残っておりました。
お芝居側の方、そちらから見ると、どんなふうに見えたのでしょう。
ぜひぜひ教えてくださいませ。

top

Copyright (C) 2003 marishiro

 

inserted by FC2 system