2005/6/30 桐生市民文化会館小ホール
「神田山陽独演会」
にしき
7開演のところ、20分くらい遅れて入場。でも幸いまだマクラでした。
前名北陽の由来から、「太閤記」へ。
講談特有のリズムとカツゼツのよさが心地よい。
よく見れば、着ている着物はSWAユニフォーム、しかも始めて見る「黄緑バージョン」じゃありませんか。ここで見られるとは思いませんでした。
仲入りは、「僕はこのまま高座にいますから、みなさんトイレに行くなり、タバコを吸いに行くなり、写真を撮るなり好きにして下さい。でも必ず戻ってきてくださいね。」
みんなわらわらと寄っていき、大撮影会&サイン会&握手会。こうのも楽しいですね。
後半、「古典と僕の作った新作と、どちらが聴きたいですか?」
拍手は新作の方がやや多。ご本人はこの結果がなんだか意外だったようです。
「では」と一気に始めたのは、ずっと聴きたかった「ねずみ小僧外伝」。
寛永寺から浅草の仲見世通り、雷門の大ちょうちんを抜けて飛ぶそりのスピード感は、宮崎映画を超えます。
サンタとねずみ小僧の取り合わせのおかしさと、頼まれた仕事を終えて帰ってきたねずみ小僧のジンとくるセリフ。うわさに違わぬお話でした。
SWAや、ジャンクションなど、落語の方々と一緒のときに見ることが多かったので、独演会は久しぶり、というより、同じこの会館の和室で、北陽のときに見た以来。
型のあるものは美しく、覚えているわけではないのに、体が何か一緒に動きます。
この週の「土曜ワイドラジオ東京」に出演されていて、これからイタリアで一年間あちらの、やはり語りの芸能を勉強されるとのこと。
イタリア語でもう覚えてあるとか。帰国後のイタリア語の公演、また、それによって新しい講談が生まれることを楽しみにしています。
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