国立演芸場 「SWAシャッフル」
銀座博品館劇場大銀座落語祭「熱海殺人事件」午後1時からの部
内幸町ホール 立川志らく「志らくのピン Part3 古典落語篇」
千駄ケ谷国立能楽堂「志の輔こらぼ能楽どーや」
  しもきた空間リバティ「繭から2.」
桐生市民文化会館小ホール 「神田山陽独演会」
大阪中井神社 「第56回中井神社 笑福亭松喬落語会」
高円寺円盤「ふちがみとふなとライブ」
両国シアターX(カイ)
コメディオンザボード「−新装「役者の仕事」−花も嵐も旅芝居」
新宿 プーク人形劇場 WAHAHA本舗 presents
「喰始のショービジネスの作り方」6thシーズンvol.28 
【構成.演出.司会進行】喰始
札幌道新ホール「立川志の輔独演会」
東京芸術劇場小ホール 林家たい平「たい平 未来予想図1」
しもきた空間リバティ「絹9」
サザンシアター「笑志真打ち挑戦公開ライブ」
上野・鈴本演芸場中席夜の部 三遊亭白鳥主任
新宿サザンシアター「立川笑志真打挑戦公開LIVE」
「ヨージ単独ライブ『ヨージ(モテたい部)ショー』」
お江戸日本橋亭 柳家喬太郎「喬太郎跳ねる・其の七」
イエス玉川独演会 永田町国立演芸場
しもきた空間リバティ「絹9」
新宿サザンシアター「立川笑志真打挑戦公開LIVE」
歌舞伎座「十八代目中村勘三郎襲名披露 五月大歌舞伎 昼の部」
新宿サザンシアター「立川笑志真打挑戦公開LIVE」
新宿サザンシアター「立川笑志真打挑戦公開LIVE」
池袋新文芸坐 立川志らく「志らくのピン part 第一回」

しもきた空間リバティ 「絹9」

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2005/06/25 大阪中井神社 
「第56回中井神社 笑福亭松喬落語会」



せっかく大阪に来たし…ぐらいな軽〜い気持ちで行ったのに、想像以上のステキな想い出になりました。
夕暮れ時、地図を見ながらたどりついたのは針中野の中井神社。
境内の灯籠に貞観4年の年号。
世間の凶変前に鳴動するといわれる樹齢1500年を越えるご神木・榎木もあって、いわれのある神社のよう。
けっして大きくないけれど趣のある境内の一角に、「松喬一門」提灯のやわらかいあかりが灯り、中を覗くと右喬さんと喬楽さんが笑顔でお
出迎え。
「次の案内をお送りするので、住所を…」とノートを差し出されましたが、
「…あ、東京から来ているので…」と言うと、右喬さん「わざわざこのために!」とのお答え。
すかさず喬楽さんが「んなわけないやん。親戚の方かなんかがいらっしゃるんでしょ?」とつっこみ。
何気ないけど息がぴったりとあったやり取り。
入り口からすでに始まっています。
さて、50人も入ればいっぱいかという会場の座布団に座れば、とぼけた感じがかわいらしい右喬さんによる「花色木綿」で落語会開始。
ときどき言葉をかんじゃうのもご愛敬の喬楽さん「ん廻し」、ほのかに色っぽい幽霊、生喬さんの「応挙の幽霊」と続きます。
お待ちかねの松喬さん登場、枕で毎年一門で旅行に行くんですという話。
弟子たちが買い物で値切るのが下手、タイでの酒席できれいなお姉さんが横についたのに、男の人だった!というお話など…で、場内爆笑。
お弟子さんを見てきたところなので、なお、おかしい。(ちなみに今年はこの落語会の次の週、北京へ行ったそうです)。
そして流れるように「親子酒」に。
あっちふらふら、こっちふらふら…酔っぱらっちゃってご機嫌のお父さん、わざとらしさが微塵もなく絶品です。
ここで仲入。
お弟子さんが上方落語協会の小冊子を売りにやってきます。
あるお客さんお金を渡しながら、「親子酒」で酔っぱらいお父さんがうどん屋に小銭を渡しながら言うせりふ「今度家建てる時の足しにしなさい」をさらりと使っていました。
最後は松喬さんの「崇徳院」。
熊さんのいい加減(イイ加減とも言う)さが、きめ細かく演じられます。
松喬さんが描くおかみさんは、妙に色っぽい。
爆発的なおかしさというよりは、じわじわと底からきいてくるおかしみ。
お腹の中がほっこりとあたたかくなるような心地。
緑を抜けてきた風が入る会場で、心からリラックスして聴けた贅沢な落語会。
旅先で、一人だけよそ者というのも不思議と、なんだかいい感じ。
まるで、松喬さんが操る船にのって、川風に吹かれてぐるりと遊んできたような、そんな気持ちの良い夕べでした。
★ちなみにここでの松喬一門落語会は毎年、1月、6月、11月にあるそうです。

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