渦３０終了、「ほぼ女」渦と渦絵「31s,32s,33s,34s,35s」発表●20121127.記

渦が終わりました。
またもや、大変な渦の連続でございました。
近いところから御報告するなら、千秋楽の「ほぼ女渦」、どうなるんだ、これは、とドキドキしてた通り、すさまじい女の勢い、確信犯の固まりの方々が次々登場。
トリをつとめただるま食堂さんが「私たち、まともーだったわー」というくらい。
いつものことだけれど、終わってみれば、この順番しかないよね、という流れでございました。
お囃子の恩田えりさんは高座が必要なのでどうしても最初か最後にならざるをえません。
ので、しょっぱなにあがり神保町らくごカフェ「おしどりとりどりえりすぐり」の時に比べたらしおらしく、時節にあわせて「有楽町のサンタクロース」というほろっとする掌編をさらりと披露。
次に、パフォーマーの加納真実さん登場。立ってるだけでおかしい、へん、なんでか普通じゃない。
でかいからか、髪が長いからか、ジャージだからか、うんにゃあ、見た事ない光と闇が彼女を包んでいます。
空しい恋の話ではあるのですが（ネタバレせぬようおとなしめに書いてます）、でかいバケツが必要なわけが最後にわかる。そうだ、おかしいのはあの遠慮がちのようでいて、強い視線のせいだな。
終始、無言で空しくも可笑しい女性の淋しさ、コミュニケーション欲を全身で表現。
滑稽味と馬鹿馬鹿しさを漂わせる案配が絶妙で。
迷いなく言い切る、動ききるからこその可笑しさ。
次に登場は、かよわきシスター。
とは言え、あなどってると痛い目に合う。
賛美歌を歌いながら、女を苦しめる勝手な男の股間に鉄槌を下すよう祈る怨念。
赤い腹を見せだらしなく垂れるアコーディオンは、一物に見えなくもない。
第九から大工への移行、日常のダジャレ域を逸脱し、コミカルなドキュメントが深い侮蔑と滑稽の対象となり、微妙が暴発、笑いを誘発。祈る祈る祈る、恨み、告解、懺悔、ちぎれたシスター。
宗教と笑い、普段相容れない土俵にあるものが、結びつき、なにかがはじける。
美人を逆手にとった玲ワールド、じみじみ広げる薔薇の花弁、自我の解放、確信犯。
「自我の解放」などと叫ぶシスターが今までいたろうか。いたとしても隠密裏に処分されてたのかもね。
燃料棒のようにオンカロに幽閉されてるかも。
次もまたまた確信犯の美津香様。
私はかもめ、私は女優、と尊大にふるまう楠美津香のわけわからん世界。
普通なら狂ってる部類の人。
だって、鷹匠の資格持ってるらしいもん。
ここへ、黒一点の現代彫刻師の上野茂都さん登場。
いつもなら、変に見える上野さんがえらく普通に見えて来て、ほっとする客席。
配合の妙ってやつですか。
今までの渦の中で一番リラックスして見えました。
やっぱフリーだ、上野茂都さ〜ん。
家事手伝いの模様を。
新内に常磐津に義太夫に浪曲に、なんでもござれ。
みな、きっちりさまになって美しい。
実は、女義太夫の竹本腰孝さんが客席にいらしてて、閉演後、２人が挨拶してらしたのが面白かった。
この後、アルプスの熟女が出て来てわけわからん踊りをまじめくさってハアハアしながら踊り、果ては後ろに用意された木株に入り込み、木株の妖精？気取り。
チンチロリン、と言いながら歌います、踊ります、回ります。
なんじゃらほいのだるま食堂ワールドです。
お姉様方はいつまでたっても馬鹿なことをし続けるのです。
木株、シスター、大女優、ジャージ、三味線弾き語り、お囃子さんが並んで勢揃いした様のわからなさ加減が実に風雅でございました。
触発、刺激満載。誰が一番えらいって、そらもうお客様でございます。
お客さまからのアンケートにあった言葉が会全体をよく言い当てています。
「みらくるワールドでした。すごい個性が集まってましたね」
打ち上げでは、中華丸テーブルの紹興酒と食べ物がたいらげられる速度の速いこと。
元気の源は、これだよなあと感嘆。
礼儀は篤く、不用な遠慮なく、平等でフリーな感じが素敵な面々。
笑いって平等感がないとね。
翌々日だるま食堂星野さんから素敵なメールが届きました。
「木株に入りながらのエンディング、出演者の方々の横顔を眺めながら、なんと嘘のない人たちが揃っているんだろうと感心しておりました。凄いなあ。そして、打ち上げ、不思議な親戚の集いのようで楽しかったです。」
確かに、親戚が集まったみたいでした。
きっと、めざすところが一緒なんでしょう。

渦開幕までに御紹介しきれなかった渦マークの描き手発表！
「31s」は、もっとも重要な渦受付から全体差配の早田さん。
おおきな旦那様と仲良し生活。引っ越す前は、遠方からバイクで通って来てた元気者。
渦になると、リサイクル品を階段踊り場に並べます。
今回は、女性衣類も出品。「ナギ渦」出演、夜ふかしの会の男性が着用してみたらぴったり！
「僕、オカマの役、多いんですよ、衣装代が助かる〜」と大喜びでお持ち帰り。
一石二鳥、正しいモノの渦循環になりました。
「32s」は、普段は盲学校の先生。
真ん中の7つの点は、点字で「うず」と読むそうです。（ただし本人はちょっと失敗した、と悔しそう）
本業だけでなく、御実家がお寺で、渦つながりをきっかけに落語会を開いたこともあり、
ほかに音楽やラジオが趣味でいろいろやっているので、なかなかつかまりづらい多忙生活。
今回渦30でも初日のみ参加。前説を担当します。鉄でもあります。
「33s」は、ナギ渦以外の音響を担当。
IT関係のお仕事らしいのですが、完全ノマド。鉄でもあるし、コンビニのお菓子に詳しいし、この人に喫茶店ルノアールを語らせたら右に出る人はいないのでは。
Twitterを見てると、ほんとこまめに移動。ふと気付くと海外からTwitterも。
いったいどんなことしてるの？と聞いたらば、頼まれて各種ホームページを作ってもいると聞きました。
ひょんなことから、渦の前身の絹の時代からのおつきあい。
気がつけば、スタッフの中では一番の古株になった自転車通勤者。
もともとは音響専門ではないのだけれど、お笑い大好き、ポイント掴むのが早いので、直感処理が大事な渦舞台では一緒に楽しみ、貴重な存在。渦公演中、一度はたこ焼食べてます。
深夜はゴールデン街に通ってるもよう。テーマは「ラーメン」だそうです。
「34s」は、今回、アンケートや　当日パンフをコピーしてくださって大助かりだった、シーボーズの川井さん。あちこちの現場で頻繁に会ってます。
渦料金で助けてもらってありがたき。
で、ラスト「35s」は、まだ出て来てない、じゃん！それは私です。
最後の１マスが空いたので、デザイナーさんから「万里さんのは？」と聞かれ、そう言えば私も作るかとなり、
チラシ発注〆切迫る１０分で作りました。
乾物の引き出しあけたら、大豆があった。そのそばにキンピラ作りのための乾燥ゴボウが。
で、もらったばかりの大きめのオクラのカーブがちょうどいいと並べてIPhone撮影、デザイナーに添付で送って完了、渦チラシの裏ができました。
はい、以上！
渦公演中は、（鉄渦からだけど）、階段の踊り場に、額に入れた渦絵を飾ってプチギャラリーに。
公演最後に勢揃いした出演者に自分が書いた渦額を持ってもらって簡単な紹介もしてもらいましたとさ。

チラシ裏の出演者分の渦絵を額に入れて飾ってみました。 渦リバティプチギャラリー

TOP

過去の日記へ

渦マーク描き手「２７」「２８」「２９」「３０」発表！●2012/11/23昼記

渦開幕いたしました。
2日目の今日は、朝からの雨もあがりましたね。
勢いある笑いの洪水、昔の言葉で言うなら「見立て」が上手なコント満載のナギ渦。
満員御礼の初日で開けました。
今回は、ナギプロ•パーティと夜ふかしの会（男子５人）のコラボです。
当日パンフには、ネタを書いた人、出る人の表も載っていて、あとからも数倍楽しめますよ。
ナギ本を夜ふかしの会の面々が。
夜ふかしの会本をナギプロの面々が。
演者と本のシャッフルが可能になるのは、とりもなおさず本と演者がしっかりしていて、芯になる方向が共通だからです。
笑いをめざす若い人たちには必見ライブです。
本日、昼夜公演、ございます。
笑いをとる際に、どんだけはずしていけばシュールになるのか、笑いがとれるのかの考察もありますよん。
笑いをとる基本がたくさん詰まっています。
直球、変化球、を楽しみましょう！

さて、渦マークの描き手発表。
「２７」は知る人ぞ知る、言わずとしれたイカ姐さん、柴草玲さんの手によります。
霊がついていると言われた玲さんには、イカの霊がついてた、という歌もありました。
なんでイカなんだよう。
「２８」は、寒空はだかさんです。冬は赤のとっくり（タートルネックよりこう呼びたい）セーターが定番。赤がトレードマークの赤渦。右に跳ねてるのが気に掛かる。ひょっとして左きき？と思ったら
「左手ではなくて、「きき腕だけど、書きにくい方向」に描いてみました。それで少しぎこちないことになってます。」
相変わらず一筋縄ではいかないクイズ頭です。
「２９」は、渦が上できっちり止まってるのが面白い。
上向き渦は全体３５分の８の割合でした（たなか一絵のぼり渦含む）
心なしか、一つ屋根の下に住む12sと似てる池亀夫の方、光洋さんです。
「３０」は注釈もつけましたが、切り抜きなんです。でも二楽さんに切り抜いてもらったわけではありません。
切り抜かれた部分にはセロテープが貼ってありました。
林家彦いちさんです。
さて、次回はついに、渦マーク描き手発表最終回になります。
渦会期中に、リバティの壁で「渦原画展」をやろうか画策中。
間に合うかどうか。
皆様、それも楽しみにぜひ残り渦へお出かけくださいませ〜。

前回の渦29の、お忘れ物です。 どなたかいらしたら名乗りをあげて。 もしいなかったら、ナギプロパーティの相馬さんにあげちゃうよ。 男の子の役づくりにぴったりだからね。

TOP

過去の日記へ

いよいよ渦明日から。渦マーク「23,24,25,26」の描き手発表〜●2012/11/21.記

明日からいよいよ渦が始まります。
泣いても笑ってもあとは時間の問題。
できうることはすべてやった、天命を待つ。
迷惑になるかもしれないとおずおず送る一斉メールお知らせも前日にできた、という余裕綽々。画期的やあ。
というのも、当日パンフをコピーしてくれる方が現れたから、助かりました。
去年は、談志師匠が亡くなった報を聞いたばかり（１１／２３）のぼっとした頭で、スーパーの５円コピー機の前で延々コピーしていたこと思い出す。
実際に亡くなっていたのは２１日、ということは、本日は命日。
それにあわせて、有楽町のよみうりホールでは、立川談志一周忌特別公演／立川流追善落語会が行われている。
いま、自分にしかやれぬことを、渦準備に明け暮れて、会には行けませんが、一人しっかり偲んでおります。
Twitterにも書いたけど、談志師匠にはルービックキューブのようにいろんな面があって、適宜、そのときその場その人に合わせて発言、行動、いわゆるいつも言ってらした状況判断にすぐれた対応されていて。
だから全貌が掴みづらい気味があるけれど、個別に親切な対応を心がけておられました。
なんであんなに親切だったのかは、のちほどお話しいたしましょう。
つまり、談志DNAはたくさんの人それぞれにそれぞれのスタイルで伝わっているのです。
相反する遺伝子すら。
弟子にしたって一人一人が違うふうに伝えられているのです。
芸ってね、いっぺんに一斉メールのように届くものではないからね。
受け取られ方が千差万別で、それぞれの心に違うものを喚起する力が強いほど、芸って普遍で深くなる。
談志師匠は、基本的に「受ける」人でした。
受ける側を先に計算して、それから組み立てる人でした。
目の前の人がどう伝えられたがっているか、だからリサーチの人でもありました。
小ネタをちぃちょいぶつけて反応をうかがって的を絞っていく。
最後に、ふいっと矢を射るときに絶対にはずさないように、それはそれは用意周到でした。
急に思いついた感じももちろん演出のうちで。
落語の修練で得た間や調子やリズムを駆使して人の心を掴んでく、相手がファンであってくれれば赤子の手をひねるようなものだったでしょう。
自分を好きになってくれる人がとても好きだった。
みんなそうか。
だから、私は、努力の人だと思うんだ。
ただし、まずはせざるをえない気持ちの高まりがあったから、努力とは別の名前をつけた方がいいかもね。
努力とは馬鹿に与えれた最後の希望である、という言葉をよく言いもし書いてもいらしたけれど、努力という言葉はまわりが外からつけるものだしね。

さて、渦が始まります。
「舶来寄席、ってのやったら面白いぞ」ともおっしゃっていましたっけね。
渦、見てもらいたかった。
なんだか、年取ると談志のまわりにバリアーができちゃったから遠慮していたけど、まっすぐ飛び込んでいったならずいぶん喜ばれたろうになあ。
めんどくさがりやだった自分を後悔しています。要するに全般的に親切じゃないのか、臆していたのか。
でも、倒れる前になぜか３度も偶然お会いしてお話もできたからよしとする。

渦マーク「２３」の描き手は、都知事候補宇都宮けんじさん応援集会なかのZERO大ホールのオープニングを飾った松元ヒロさんです。
渦の先についてる矢印の先はなあに？と質問したらば、こんなお答えが。
「私の芸人人生は迷ったり悩んだり先に進んでいるつもりなのに、グルグル回っていて、でも少しずつ大きくはなっているような気もするので、この方向に真っすぐ、いや、グルグル進んで行くつもりです」
渦マーク「24」、このすんなり具合、なかなか真似のできる線ではありません。
頭の中には、鉄道模型なんかが浮かんでいたのかなあ、古今亭駒次さんです。
渦マーク「２５」「２６」は山田雅人一家の手になります。
「家族で、あれこれ考えました〜。
渦産業、って、ほんわか太陽みたい〜、と桜子が言いました。
ぐるぐる渦は、暖かい感じで、エネルギーがいっぱいってイメージです。
くまさん渦は、あったか、のほほん家族の　笑顔のイメージです。
 実は、あーでもない、こーでもない。と下書きいっぱいして決めたんですよ〜。
 クレヨン、マジック、色鉛筆、いろいろ試した結果、クレヨンが　なんだか暖かい？？
 渦を書くのに、結構楽しませていただきました〜」
御家族のぬくぬくリビングが浮かんでくるようです。犬もたくさんまわりで寝てたりしたんだろうな〜。
こういう家族に囲まれて、山田雅人さんのまっすぐな山田かたりが出てくるのです。
さて次回は「２７．２８．２９s、３０」の描き手発表でーす。

こんなのが出て来た。 「立川談志ひとり会」６席も！ しかもこのネタの並びときたら。 「鉄渦」の駒次さんの師匠志ん駒さんも 一緒に出たのね。

TOP

過去の日記へ

鯉昇、百栄、だるま食堂〜渦マーク描き手「19,20,21」発表！●2012/11/18.記

ラジオから流れるアナウンサーさん、呂律がまわらず噛みが多い。
風邪だろうか、徹夜明けだろうか、なにか切迫した悩みがあるのかも、と思う日曜昼下がり。
みな、なにかしら抱えて生きている。
こちとら、なんのかんの言ったって、楽しいことのために粛々とものごとを前へすすめる作業。
もったいなくもありがたいことです。
ついに渦チラシ26000枚、しかるべきところに置いたり、配布したりの手配終えました。
各所関係者様、ほんとにほんとに御協力ありがとうございます。
おかげさまで（絹の時代を含めて）渦も３０回を迎える事ができました。
11/16、＜渦３０＞11/25「ほぼ女渦」にも御出演いただく「だるま食堂結成25周年記念、四文字熟女ギャフン」ライブも大盛り上がりで終わりました。
手作りのだるま食堂グッズが飛ぶ売れ行きだったのを見ても、どんだけ盛り上がったかがわかろうというもの。
新作紺色手拭も売り切れ、新作ファイルも売り切れ、義捐金募集の手作り葉書も売り切れ。
オープニングでテンポあるダンスで幕開き！
寄る年波、ハアハアうなだれる３人熟女の後は、
だるま食堂過去ネタ総集編ダイジェスト版がスピード感あふれる映像で一挙公開されました。
コント１：街角に立つ星野理恵候補、応援にかけつけたたくましいおばさんと固い固い握手をまじわして……。
映像２：映像■温泉旅行、ただし人ではなくて…
コント２：バレエーの稽古中、伝言ゲームから話は急展開、あらぬ方向へ、でもバレエって役に立つのね、立つか？…
映像３：お母さん、どこへ行っちゃったの？
コント３：チロル地方に残るシューストラップラーダンス、都知事辞めたって言ったのに、ヨーデルワー♪
ここの部分のネタ、ナオユキさんにメールで問い合わせて完成〜
映像４：ホラー担当はなんたってお姉ちゃん、モノクロ映像が不気味な感じを、怖いよ〜う
コント４：レストラン、クラシック好きの森下さま〜も実は悩みを抱えてらして…
休憩１５分の後は、出た！ボインボインショー
新ネタもありよー。
ノリノリお客様が、だるま食堂デビューの新規お客様を巻き込んで異常に盛り上がるなかのZEROホール。
このホールとだるま食堂との相性ばっちり。スタッフさんもよく協力してくだすって、ありがたし。
お弁当も、打ち上げもおいしくて楽しくて。
次回も頑張るぞー。
最終電車が途中で終わってしまったけど、こんなときを予想してウオーキングして慣れた川沿いの道を、だるまパワーを頂いてたのでひたすら歩いて元気に帰宅。
このあと分別ゴミも忘れずに出して、自分、えらい！

13日は、寄席文字の橘右近師匠最後の弟子に間に合った明大出身の橘右近さん企画「楽橋亭」、瀧川鯉昇さんの会。
百栄さんと二人会で２席ずつ。
二人会としては初顔合わせ、いそいそと出かけました。
芸術協会、落語協会、でも同じ静岡出身のお二人。
落語を愛する気持ちは共通。心から緻密にとぼける鯉昇さんと、緻密に組み立てる古典のような新作落語を作る百栄さん。そりゃもう、その通り、濃密な時間が流れました。
比べるのもなんだけど、柳好をしのぶ会、に匹敵するこの緻密でゆるやかな時間の流れでした。お見事！！
鯉昇「持参金」、百栄「マザコン調べの序」、仲入り、百栄「キッス研究会」、鯉昇「宿屋の冨」
初百栄の明大落語研究会初代楽橋さんも、大いに喜ばれていました。
風味違いをこうして楽しむのはとっても大人な体験。
気持ちをフリーにしてのぞめる落語会の魅力横溢でした。
笑いは、こうでなくっちゃ。
あ、ちなみに、チラシの「渦」も、Twitterアイコンの「渦」も右門さんの筆でございます。

さて、渦マーク一挙にまとめてみっつ「１９」「２０」「２１」の発表〜。
「１９」は言わずとしれた上野茂都さん、大学の現代彫刻の講師もなさっているアーチスト。
他に二つも送っていただいたのでそれも御紹介しますね、人目に触れさせないではあまりにもったいなすぎるので。
「２０」の滑稽な渦目の顔は、一人コントのヨージさん。
「メガネを外したら目がグルグルだった、のを描こうとして、うまくいかなかった絵です」だそうです。
「21」はちょっと意外、かんから三線の岡大介（たいすけ）さんです。
「一人だけ“人と違うこと”と思って横から見たのを思いついて書きましたが、黒ペン以外で書くことは思いつきませんでした。笑」
次回は。「２３」「２４」「２５」「２６」の発表です。
そろそろまだ出てない方の中から、当てる範囲がせばめられてきました。
ほら、そこで賭けてる貴方、今迄で勝率はいかがですか？

11/25.「ほぼ女渦」に出演する男性１人 上野茂都さん作。渦から着想されたもの、あと二つはこんなです。

TOP

過去の日記へ

ひたすら予約待ちの渦鬱期に突入。渦マーク「15,17,18」発表●2012/11/13.記

さあ、なんやかんやしながら一番苦しい時期がやってまいりました渦鬱期。
いつまで経っても慣れない。
できるだけのことはすべてやったからもうあとは御予約を待つしかないのだけれど、「待つ」というのは辛いよね。
でも人生、待つことが大半。
いつだって待ってきたし、これからも待ち続けるしかないのだが。
渦開始１０日前。秒読みです。
いつも面白いのは、御予約をくださる方は当然「すごいメンバー！もう満員でチケットないんじゃないかな、どうしよう。でももしまだあったらラッキーだな」という感じで御予約いただくので、電話ならおずおずと、メールなら「もしまだあれば」という言葉が最初につく。
そこで答える。
「ございますよー。まだまだお席ありますので、ぜひ１人でも２人でもお声がけいただいてお誘いくださいませ。」と。
コント５５号のころのように一斉に同じ笑いを笑うということがなくなってきたから、こんな渦笑いが必要になってきたと思うのですね。
わーっと笑わせてくれるのを背もたれにもたれながら笑う時代じゃなくなってきてる。
ふとしたときに、舞台から自分なりにすくいとり、自分の中で発酵醸成させ、笑う、そんな時代になってきている。
それは笑わせられたのではなく、舞台からきっかけをもらって笑いを自分で作り出した感じ。
受け身じゃなく積極的に、自主的に、自立してる感じ。
だから、舞台を鑑賞するのではなく、空間に参加する感じ、なんです「渦」は。
いま、働かされてる人が多い企業は伸びないでしょう。
それと同じで、笑わせられていると感じるお客さんが多い舞台は伸びないと思う。
思わず笑っちまって、そんな自分に驚くために行くライブ。
そこに触発があるからこそ面白い。
そこにあるのは、違う自分の発見。
あれ、こんなとこで、私、笑うの？って。
そんなとき、血液の流れがよくなるの。
新陳代謝がよくなるの。
で、さらにすすんで、そうじゃなかった人との違いをみつけたりというのも面白い、でしょ？
「まりしろ」の管理人のとこにも書いたけど、笑いは差異を認める作業、ってね。
昨日は、国立演芸場、桃月庵白酒さんの「白酒ひとり」へ渦チラシオリコミ作業と見るのと。
ロビーの棚に渦チラシ置いてもらえるよう以前頼んできたけれど、みつからなかった。
なくなったのか、もしくは、置き希望チラシが多すぎるので落語会優先だろうな、そりゃあ、と考えながら淋しくみつめる。
１枚１枚、一人一人に届くように願いを込めながらオリコミます、こういう原始的な作業が大切です。
人より牛の数が多い北海道の牧場で育った、色白のさん坊さんが前座です。
みんなで一緒にチラシを折り込む。
当日パンフに掲載されるいつもの、前回のアンケートへの桃月庵サーに笑う。
○○師匠はなぜ弟子がいないのでしょう？
「落語協会より、ある特命を帯びているからです。詳しくは馬石に聞いてください」
演目は、さん坊「金明竹」、白酒「代脈」「心眼」「居残り佐平次」
銘打った「白酒ひとり」に偽りなし。
行ってよかった、むふふふふふふふふ。
さて、渦マーク描き手の発表です。
「１５」は、「ほぼ女渦」に御出演の加納真実さんです。するりと毛筆で描かれています。
この人、おっかしいよ。だまってておかしい女の人ってあんまりいないよね。
最初に新宿ゴールデン街劇場で見たライブのタイトルが「時間、時間！　加納の小一時間」。
チラシが変だったのと、このタイトルにも魅かれて見に出かけたのでした。
子供の頃から、時間というのにとっても興味があって、だからメールアドレスも「ときの流れ」に関係する副詞をつけています。
どんな人類にも、動物にも、平等に与えられているのは何？　はい、それは「時間」です。
どう流れているんだか、垂直だか、水平だか、斜めだか、渦巻き状にだか、誰にもわからない時間という概念、不思議です。
権力は、今はどんだけの領土を持ってるかで決まっているようですが、ネットを含めて時代がすすむと、領土なんて関係なくなるんじゃないかな。
時間を仕切れる人が力を持つようになるんじゃないかな？
ときの天皇が、時代に「明治」「大正」「昭和」「平成」と名付けるわけですね。
「笑いと時間」というのをテーマにどなたか書いてもらえませんかね？
ときの権力者は「笑い」を支配したがる、できるわけないのに。
時間と笑いは支配され得ない。
おっと、話がそれた。
「17」は、ぽんと放り投げたように描かれています。そのままやん。
はい、ナオユキさん。音楽シーンとのつながりがめったやたらに多くなったナオユキ三度笠渦。
「１８」は、ハートマークの途中から始まっている渦です。
ナギプロパーティを率いて、楽しいことに真剣に取り組む姿勢。今回は、夜ふかしの会、を迎えてコラボ芝居。
北沢タウンホールで、真ん中に作った舞台でお客は四方八方から観劇。このスタイルだと出入りは四隅から。
演者は、出入りに混乱だろうに、きっかけ、立ち位置を的確に指示、打ち上げも立ち働く凪沢代表。
凪沢さんをどこかの館長にしたい！と心から思ったものでした。
その前に、まずは館をつくらねばならない。
さてどうなるのか。http://www.nagi-pro.com/
DVD「使える芸人語講座」も当日、物販であるみたいですよ。
では次回は「１９」。これはもうおわかりでしょう。
実はこれ以外にも素晴らしい２点をお送りいただいたのです。
次回はそれもUPいたしますね〜。
「２０」、これもわかるよねえ。雰囲気出てる、この人でしかあり得ない渦眼、口。
「２１」は、えっ！という感じ、なにゆえにこれが渦？　あ、渦をサイドからみたわけかあ〜。

１９98年の夏、渋谷ギャラリー「ZOOM」で見ました。 なんだかおかしい。 加藤義郎「百やかん」 五百羅漢と語呂をあわせたタイトルです。 金槌で、やかんをトントンつぶした「金槌流」ユーモア。 学芸員松永康さんはパンフレットに書いています。 「ものごとを杓子定規にばかり考えないで、ときには別な角度から 眺めてみましょう。すると、今まで気付かなかった意外な一面がち らっと顔を覗かせることがあります。そんなとき、ずっと信じ込ん でいたこととの間に奇妙なずれが生じて、えもいわれぬおかさしが こみ上げてくるものです。」

TOP

過去の日記へ

Copyright (C) 2003 marishiro