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浅草木馬亭「愛山、終活始めます。聴いておくなら今。―講談は、ダンディズムである。」
岡町高弥
新宿武蔵野館「ジム・ジャームッシュ最新作/パターソン
岡町高弥
イイノホール昼公演「神田松之丞ひとり〜夢成金其の八」
岡町高弥
よみうり大手町ホール「よみらくご第11回公演やっぱり寄席が好き」
岡町高弥
2017/8/17.木 鈴本演芸場「吉例夏夜噺さん喬権太楼特選集」
岡町高弥
早稲田大学の演劇博物館
「テレビの見る夢、大テレビドラマ博覧会/お荷物小荷物」

岡町高弥
下北沢駅前劇場「トラッシュマスターズVOL.27/不埒」
岡町高弥
立川シネマシティ「セールスマン」
岡町高弥
紀尾井小ホール「玉川奈々福喬太郎アニさんをうならせたい」
岡町高弥
立川シネマシティ「貞鏡松之丞ふたり会」
岡町高弥
池袋演芸場「高度勢朝の会」
岡町高弥
下北沢シアター711「ウォーキング・スタッフプロデュース/怪人21面相/演出・和田憲明、脚本・野木萌葱」
横浜にぎわい座「神田松之丞独演会ひとりプラス〜夢成金」
岡町高弥
本多劇場「本多劇場プロデュース恒例 牡丹灯籠志の輔らくご in 下北沢 2017」
岡町高弥
 
笑いのかけら
情けのかけら

●2017/7/22.土 本多劇場「本多劇場プロデュース恒例
牡丹灯籠志の輔らくご in 下北沢 2017」

 

岡高町弥

毎年、聴いていても全く違う話になっていく不思議。
毎回、きれいさっぱり忘れている。それもそのはずで、「私が覚えていないんですから」と語る立川志の輔。
近代落語の祖三遊亭圓朝が15日30時間かかった話を三時間に濃縮できる編集力。類い稀な芸当には感嘆するしかない。
前半はパネルを使って「牡丹灯籠」の複雑な人物相関図を分かりやすく説明する。30人以上の登場人物を丁寧に解説し物語に立体感を持たせる。この解説は芸術的と言っていい。
初めて圓朝の凄さを実感できる。
人間の縁の奇妙な繋がりに驚くことしきりだ。
70分かけて人間関係がわかったところで、後半は「落語牡丹灯籠」。お馴染みの「お露新三郎」「お札はがし」から「栗橋宿」、「関口屋」、そして仇討ちまで1時間40分一気呵成に聴かせてくれる。
気宇壮大な人間叙事詩。男と女の愛憎、親子の情愛、何よりも人との絆。
人間の根本は何百年経っても何ら変わらない。
その根源を落語で教えてくれるところが「志の輔らくご」の素晴らしさ。
エンディング曲で一気に過去と現在がつながっていく。この余韻に浸りたくて毎年、本多劇場に行くのだ。
至福の三時間にただただ酔いしれた。

 

 

 

 


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