●2017/5/13.土 渋谷区文化総合センター大和田伝承ホール「山崎ハコカ・ン・レ・キ・バースディライブ!」
岡町高弥
客席の熱気が全然違う、熱いコンサート。
ふと客席を見渡すとクミコや久野綾希子、松元ヒロに山本晋也など玄人のお客さんもいる。観客全員が山崎ハコを心からお祝いしようと駆けつけてきた感じだ。真っ赤なドレスの山崎ハコがはにかみながら登場し自身の60年の人生を振り返りながら歌う歌う。一曲一曲丁寧に思いを込めて歌い上げる。「縁」、「りんご追分」、「横浜ホンキートンク・ブルース」、「私が生まれた日」、「ざんげの値打ちもない」他、すべての歌にドラマがあり、山崎ハコの歴史がまるごとつまっている。
途中、大衆演劇の若座長荒城勘太郎が花道から登場し「てっせん子守唄」に合わせて踊る。この不思議なコラボも愉快だった。
見るものの心にすとんと入ってくる唄を歌える歌手は何人もいない。山崎ハコの背中に原田芳雄や平岡正明など亡くなった縁のあった人達の顔が浮かんだ。
カンレキコンサートを観客の一人として共有できたことを寿ぎたい。
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